
私がウェブデザインをする上で気をつけている根っこのルール。
- 2014-10-18 Sat 11:50:49
- デザイン

わたしが、ウェブデザインをする上で気をつけていることを書いてみようとおもいます。アクセシビリティとか、SEOとか、UIとか、ユーザビリティとか、そういうのができるだけ冒頭につかないような。
最近、ああいうキーワードが変にひとり歩きしていて、誤解を生みやすくなっている気がするので。
気をつけないと私も使っちゃうんですけどね。
何をするサイトorページなの?
「ホームページをつくりたい」「ウェブサイトをつくりたい」「ページを追加したい」そう思った背景には、何か理由があるはずです。
みんなに知らせたい:「会社をたてた」「事業をはじめた」「新しい商品を知らせたい」
運営側の気持ち的な部分:「デザインに飽きちゃった」「デザインが古くなったように感じる」「気分転換がしたい」
まわりの環境の変化:「担当がやめちゃって(その人しか使わないソフトやソースの癖などで)どうにもならなくなった」
といったこと。
ウェブサイトは基本的に公開されるので、「みんなに知らせたい」分野のことが多いのかなとおもいます。
この分野はさらに、
(知らせることによって)「売上をあげたい」、「ユーザーを増やしたい」、「認知度を高めたい」、「問い合わせを増やしたい」、と言った流れになるかとおもいます。
さらに、「どんな人に対して、それを伝えるのか」というふうに掘り下げていけますね。
こういった、「目的」の部分を意識して「誰が」「何を」「誰に(どんなふうに)」伝えたいかっていう部分がはっきりしていればしているほど、ピントの合うサイトになる気がします。
これは、作っているチームのなかで誰かが嘘をつくとすぐに崩れるので、
社内やチーム内できちんと共有できるような状態をつくることが大事です。
CMSも、ブログも、ネットショップシステムのもただのツールです。
「ネットが見たい」から、パソコンやMacや、スマホを買うわけです。
たぶん、みなさんもう当たり前になっているかもなので、麻痺しているかもですが。
私は、「デザインをパソコンでしたい」から、Macで作業をするように勉強していきました。
ネットゲームをとことんやりたいなら、Windowsの機種を選んだ気がします。
「最新だから」「流行っているから」「安いから」「かっこいいから」
という理由は、後付だとおもうしある意味言い訳だとおもいます。
要は、「ツール」なんです。そのものを持っているから価値があるんじゃなくて
持っていて「何ができるか」が重要なんです。
だから、無理に「WordPressでないといけない」なんてことはありません。
BindやLiveに慣れちゃってるひとは、そちらのほうがやりやすいでしょうし、
私は自由にできるサイトであればたまにAdobe Museも使います。
WordPressは特に布教活動が広まっていて
サイトを見ていると実際にはブログ機能が全くつかわれておらず
「WordPressへようこそ!」っていう記事がずっと残ったままになっているサイトを多くみるようになりました。
「運営していく上で担当者にとっては敷居が高いんだろうなぁ」ってそのたびに思います。
「簡単!便利!安い!」といろんなサービスはうたいますが
誰にとって簡単なのか、どのくらいの「おれ、ウェブできるから」っていう人達が
「本当に使えるのかどうか」のスキルの比較なんてできないので
「使えるとおもってたけど使えなかった」という事態におちいります。
*初心者でわからない、と思っているひとは、「わからない」と理解しているので余計な情報がなく
学習がはやかったりします。「こうしたい」という目的しかないからまっすぐ使いこなしたりします。
もし使えたとしても、「時間がない」などの理由で更新を外部に任せる場合もあるでしょう。
そんなとき、ツール優先で話をすすめることが本当にいいことなのかな?っておもいます。
CMSも、ブログも、ネットショップASPも、グループウェアも、googleの機能のいろいろも、ぜんぶただのツールです。
料理人が適切な具材を用意するように、その人に合わせて選んでいくだけ。
私は、たとえば「売れるかどうかかわからない。けれど趣味のものを売って販売してみたい」と思っている人に対して月のコストがかかるようなしくみを最初からは案内しません。
もちろん、希望があれば沿いますが、
基本的には負担のかからないようなものからはじめて、更新や運営に慣れてもらって。
身の丈に合ったものから始めてもらって、軌道にのったらまた本格的なものを作るようにおすすめします。
つかいやすさ、の部分。
ボタン配置や、表現には既に一定のウェブのルールが定着しているので、そこに従った上でデザインを載せていくようにしています。
もちろん、最初に説明した「目的」へ到達するためのものです。
そのために、情報を整理していくのが、「ウェブデザイン」の基本かな、と考えています。
これがまず、一番大事なこと。
見た目が大事、という話ではありません。見た目も私にとってはツールです。
いくら奇抜なデザインであっても、ハイセンスであっても
管理側の気に入った空間、カタチであったとしても
逆にあんまり頑張っていないサイトでも
目的や導線がしっかりしていれば、売れるし、ファンがつくし、きちんと機能します。
私の場合、「整理」した上で、さらにきれいに、見やすく、という部分でやっと見た目のデザインが登場します。
また、作っていく上で大事な「誰に対して」という部分も考えなくてはいけません。
「実際に利用する人、お客様」←★これが一番重要
「運営する人」
「管理する人」
それぞれにとって、どうやったら使いやすいかをバランスよく配置できるのが理想です。
(現実は、管理側の要望で膨れ上がって機能を拡張しすぎて
実際に利用するお客様が後回しになることが多いです。提案はしますが、そういう人にはだいたい「うちはこうだから」「私(担当者)は実際に利用する人を一番に考えているつもりです」とか言われて聞いてもらえないです。それでも、毎回お伝えするようにはしています。)
実際に使ってみたら思っていたのと違っていた。となったら、変えていく
例えば、「見た目のデザインばかり気にして作ってしまったけど
バナーとか告知の部分とか基本的な部分ってすごく大事だな」
って、運営して気がついてほしいというのはいつもあります。
気がつけば、反映ができます、良いサイトになっていきます。
それをお手伝いしていけたら、嬉しいなって思っています。
サイトの成長がみれますしね。育っていくサイトをみるのはとっても楽しいです。
誰かに任せっきりになっているサイトは、その部下のひとが「つかいにくいなー」と思ってもなかなか響かないですけれど。言われたとおりにするように言われてますからね。仕方がない。
☆
書いてて思ったんですけど
私からするといろんなところでコミュニケーションが不足しているんですよね、
会社の中とか、もっとコミュニケーションできたらいいんですけどね。
グループウェアとかそういうのじゃなくて。話ができる環境ってもっとつくったほうが成果でそう。
外から見てるとよりそれがわかります。
サイトを依頼するときは、決定権のある上司のひとといっぱい話をしてほしいなって
いつも思っています。
話さないで強引に作ってOKなんてこと、今はほとんどないでしょうし。
すごい腕のある上司で、全部任せてもらえるなら別として。
今は「任せる」っていってても実際には任せない人、多いようなので鵜呑みにしないで食い下がってほしいです。
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まだ基本にしている要素はあるんですが、ちょっと長くなったので今回はこのあたりで。
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